●最後に、前の「物質とは何か」でまとめた結論を、「観測主体による観測」という観点から、今一度まとめ直したいと思います。
(1) 二重スリット実験から、観測主体による観測は、観測前には波の性質(非局所性)を持つ量子を粒子(局所性)として確定するものである。
(2) 不確定性原理から、観測主体による観測は、観測対象とした物理量(たとえば位置)に対してのみ正確になしうるものであり、対になる別の物理量(たとえば運動量)を同時に正確に行うことはできない。
(3) 量子もつれ(EPR相関)から、観測主体による観測は、観測を行う前にはその状態が定まっていない(重ね合わせの状態にあった)量子の状態を確定するものである。
(4) 量子もつれ(EPR相関)から、観測主体による観測は、観測対象とした量子の物理量のみならず、どんなに離れていても、相関する量子系の物理量を同時に確定するものである。