(2)人類の絶滅は地球の必然!?

●以上、地球上における大量絶滅の歴史を見てきました。地球上の生物および生態系の発展は、大量絶滅によってその時代を支配した生物種が衰退し、それに代わって新たな生物種が進化し、地球生態系がさらなる発展を遂げるという形で実現してきたことが分かります。

●そうしますと、現在、栄華を極めている人類も、地球生態系のさらなる発展のために絶滅するのは、ある意味、この地球の発展のための必然なのではないかと思われます。

●ところで、大量絶滅は、大規模火山の噴火や巨大隕石の衝突によって偶然に引き起こされたように見えます。しかし、私はそうではないと考えます。なぜなら、【問10】で指摘したように、生命の進化は、自然淘汰などによって起こったと考えるのはナンセンスであり、全体意識の「意思」、「意図」に基づいて進められたと考えるべきだからです。そうすると、進化の原因となった地球環境の激変についても、全体意識の意図に基づいて引き起こされたと考えるのが妥当です。

●そして、これが最も重要な点ですが、創造・発展という場合、その意味するところは、「地球生態系全体の発展」だということです。ある地域に生息する植物、動物、微生物などすべての生物と、それを取り巻く土、水、大気といった環境とを包括した全体が生態系です。全体意識は、地球全体の生態系がより多様に、より緊密に発展することを追求しているのです。

●そして現在、地球上における人類の営みは、地球全体の生態系の維持・発展という観点からみた場合、明らかに行き過ぎたものになっています。私たちは、生活をより豊かにするために、過剰に森林を伐採し、過剰に地下資源を採掘し、過剰にエネルギーを消費し、過剰に廃棄物をまき散らしています。人類は、地球生態系の維持・発展にとって邪魔な存在となったのは間違いありません。

●この現状をみるとき、全体意識は、すでに、人類絶滅へのスイッチを押したのではないかとも考えられます。全体意識は、これまでの大量絶滅を、巨大火山の噴火や隕石の衝突という方法で行いました。人類の絶滅については、全体意識は、人類そのものにその種(たね)を植え付ける方法で実現しようとしているのではないかと。その種(たね)とは、人類に「知恵(理知)」を与えたことです。

●いや、全体意識が人類に知恵(理知)を与えた目的はおそらく、人類が環境の変化に対応して巧みにこの世界を生き延びていけるようにするためだったのでしょう。しかし、人類の知恵(理知)は、文明が発展し、組織が巨大化する中で人間の欲望と結び付き、暴走を始めることになりました。

*なお、理知については、沢登佳人『本能知と理知 見えてきた生命の実体』(白順社、2003年)参照。

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